薬剤師が派遣・パートで働き方を変える|時給の目安と、契約の前に確かめること


派遣やパートなら、働く日数と時間を決めやすく、正社員のときの残業や一人薬剤師の負担を減らせる場合があります。そのかわり、時給のほかに、賞与・交通費・社会保険・有給の違いを見て、就業先の負荷を契約の前に確かめる必要があります。
こんな方に
- 正社員の残業や、一人薬剤師の日の負担を減らしたい
- 子どもの送迎や介護で、働く日数と時間を決めたい
- 正社員に戻る前に、いくつかの薬局を経験してみたい
- 派遣で働いてから、合えば正社員になる道も考えたい
年収・働き方の目安
派遣は時給で決まるため、年収の表とは別に見ます。
| 働き方 | 都市部 | 地方 |
|---|---|---|
| 派遣(時給) | 2,800〜3,500円 | 3,000〜4,000円 |
| (比べる)調剤薬局の常勤(一般薬剤師・年収) | 450〜550万円 | 500〜650万円 |
※額面の目安です(LPの相場表と同じ)。時給は、就業先・地域・勤務の時間帯で変わります。常勤の年収には賞与や手当が含まれることが多いため、時給と年収は、賞与・交通費・社会保険を並べて比べます。
決める前に知っておきたいこと
派遣の雇用主は、派遣会社です。 給与や社会保険は、派遣会社との契約で決まります。派遣会社は、派遣をする前に、就業の条件などを派遣される方に示すことになっています(労働者派遣法第34条)。就業先の場所・仕事の内容・時間・時給を、書面などで必ず確かめます。
病院の調剤は、原則として派遣できません。 病院などでの調剤の業務は、紹介予定派遣や、産前産後・育児・介護の休業に入る方の代わりなどの例外を除いて、派遣が認められていません(厚生労働省の労働者派遣事業関係業務取扱要領)。派遣で働く場合は、調剤薬局やドラッグストアが中心になります。
同じ職場で働ける期間に上限があります。 派遣は、同じ派遣先の同じ組織単位で、同じ派遣社員が働けるのは、原則として3年までです(労働者派遣法第35条の3)。長く続けたいときは、契約の更新の見込みと、期間が終わったあとの扱い(紹介予定派遣への切り替えを含む)を確かめます。
パートは、勤務先と条件を決めます。 パートは、時給や勤務する曜日・時間帯を、薬局ごとに決めます。ここには時給の目安の表がないため、募集要項と、面談で示された条件で比べます。
就業先の負荷は、契約の前に聞けます。 派遣は、就業先が変わると、処方箋枚数・一人薬剤師の日・在宅の有無も変わります。「時間が決まっている」ことと「負荷が低い」ことは別なので、必ず聞きます。
面談・面接で確認すること
- 「就業先の薬局の1日の処方箋枚数と、薬剤師の人数を、契約の前に教えていただけますか。」
- 「在宅の訪問や、夜間・休日の対応は、業務に含まれますか。」
- 「契約期間と更新の見込み、期間が終わったあとの扱い(紹介予定派遣への切り替えを含む)を教えてください。」
- 「時給の内訳(交通費・賞与・有給休暇の扱い)と、社会保険の加入の条件を教えてください。」
- 「就業先が合わなかったときは、就業先を変えていただけますか。」
ご自身でできる確認
- 希望の週あたりの日数・1日の時間・通勤時間を決める
- 時給 × 月の勤務時間で月収を計算し、今の手取りと比べる(交通費・賞与の有無も足し引きする)
- 常勤から変えるときは、社会保険・有給休暇・退職金・賞与の違いを一覧にする
- 避けたい条件(在宅・夜間対応・一人薬剤師の日)を決めておく
42歳・派遣で、働く時間を決めて負荷を下げたい
作例:関東・42歳・女性・調剤薬局
知りたかったこと
子どもの送迎があり、正社員の残業が続くのが難しくなりました。派遣やパートで、時間を決めて働けないでしょうか。
分かったこと・ご案内した先
派遣の時給の目安(都市部2,800〜3,500円、地方3,000〜4,000円)をお伝えしました。賞与・交通費・社会保険・有給の違いを確かめる点と、就業先の処方箋枚数や薬剤師の人数を契約の前に聞く質問文もお渡しし、派遣や紹介予定派遣を扱う薬剤師専門のエージェントを2社ご案内しました。
