診断する

薬剤師が地方で働く転職|年収の目安・地域による薬剤師の人数の違い・確かめること

地方の調剤薬局で患者さんと話す薬剤師の場面(イメージ)
地方の調剤薬局で患者さんと話す薬剤師の場面(イメージ)

地方は、薬剤師の年収の目安が都市部より高い幅になります。ただし、年収が高い理由が薬剤師の不足だと、1人あたりの処方箋枚数や一人薬剤師の日が増えていることもあります。年収と負荷を一緒に見て、移住の前に確かめます。

こんな方に

  • 都市部の大手チェーンで働いていて、地方に移りたい
  • 地元に戻りたいが、年収が下がるのが心配だ
  • 年収を保ったまま、都市部の混み具合から離れたい
  • 地方の薬局の実態(人数・在宅・車通勤)が分からない

年収・働き方の目安

勤務先 都市部 地方
調剤薬局(一般薬剤師) 450〜550万円 500〜650万円
調剤薬局(管理薬剤師) 550〜650万円 600〜750万円
ドラッグストア 500〜600万円 550〜700万円
病院 400〜500万円 420〜550万円

※額面の目安です(LPの相場表と同じ)。表の幅どうしで比べると、地方は都市部より50〜100万円ほど高い目安です(病院は20〜50万円ほど)。年収の目安は、住居の補助や通勤の費用を含まない金額で比べます。

決める前に知っておきたいこと

薬剤師の人数には、地域差があります。 厚生労働省は、都道府県や二次医療圏ごとの薬剤師の多さを「薬剤師偏在指標」で示しています(令和5年3月の検討会資料)。数値が小さいほど、需要に対して薬剤師が少ない地域です。都道府県の指標は、東京都が1.28、神奈川県が1.12など大都市圏で高く、福井県が0.74、青森県が0.78、富山県が0.80などで低くなっています。同じ県の中でも、二次医療圏で差があるため、県の数字だけでなく、働きたい地域の薬局の状況を確かめます。

薬剤師が少ない地域では、1人あたりの負荷を確かめます。 年収の目安が高い理由が薬剤師の不足なら、薬剤師1人あたりの処方箋枚数(薬局の薬剤師は、1日平均の処方箋40枚につき1人以上と決められています)、一人薬剤師の日、在宅の件数が増えていないかを、年収と一緒に見ます。

今後の需要は、地域で大きく変わります。 厚生労働省の薬剤師の需給推計の資料(令和3年4月の検討会資料)でも、今後の薬剤師の需要は、人口の減少や高齢化の状況により、都道府県・二次医療圏で大きく異なると整理されています。将来の人口の見通しも、移住の判断に入れておきます。

生活の条件も、年収と同じくらい大切です。 通勤が車前提か、住居の補助があるか、家族の仕事や学校はどうかを、面談の前に整理しておきます。

面談・面接で確認すること

  • 「その薬局の薬剤師は何名で、直近1〜2年で退職や欠員はありましたか。」
  • 「提示の年収は、住居の補助や地域の手当を含んだ金額ですか。内訳を教えてください。」
  • 「薬剤師1人あたりの1日の処方箋枚数と、薬剤師が1人になる日の有無を教えてください。」
  • 「在宅の件数と、夜間・休日の連絡当番の回数を教えてください。」
  • 「引っ越しの費用の補助や、見学・面談をオンラインで行うことはできますか。」

ご自身でできる確認

  1. 働きたい地域の薬剤師偏在指標(厚生労働省)と、地域の医療の状況を調べる
  2. 生活費・通勤手段・住居の補助を試算し、年収の目安と並べて比べる
  3. オンラインでの面談や薬局の見学で、人数・混み具合・雰囲気を確かめる
  4. 家族の仕事・学校・介護など、移住で動かせない条件を書き出す
利用の例

36歳・東京のチェーン薬局・地方移住で年収を保ちたい

作例:関東・36歳・男性・調剤薬局

知りたかったこと

東京の大手チェーンで、年収は500万円です。地方に移住したいのですが、年収が下がらないか心配です。

分かったこと・ご案内した先

調剤薬局(一般薬剤師)の目安が、地方では500〜650万円と、都市部(450〜550万円)より高い幅であることをお伝えしました。移住先の薬局で、1人あたりの処方箋枚数・一人薬剤師の日・在宅の件数を聞く質問文を添え、全国に拠点のあるエージェントを2社ご案内しました。

2分で今の負荷を診断する