調剤薬局から病院へ転職する薬剤師|年収の目安・当直と病棟業務・経験の換算の確かめ方


調剤薬局から病院へ移ると、年収の目安は下がりやすい一方で、病棟業務やチーム医療など、仕事の中身が大きく変わります。下がる幅を先に知り、当直や病棟業務の実態と、これまでの経験の換算を面談で確かめてから決めます。
こんな方に
- 調剤だけの毎日から、病棟で医師・看護師と関わる仕事に移りたい
- 一人薬剤師や在宅の負担から離れたい
- 病院で臨床の経験を積み、資格の取得も目指したい
- 年収が下がるのが不安で、動き出せずにいる
年収・働き方の目安
| 勤務先 | 都市部 | 地方 |
|---|---|---|
| 病院 | 400〜500万円 | 420〜550万円 |
| (比べる)調剤薬局(一般薬剤師) | 450〜550万円 | 500〜650万円 |
※額面の目安です(LPの相場表と同じ)。表の幅どうしで比べると、病院は調剤薬局(一般薬剤師)より50〜100万円ほど低い目安です。病院の中でも、規模や当直・手当の有無で年収は変わります。
決める前に知っておきたいこと
病院は、薬剤師を確保したい職場です。 厚生労働省の「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 とりまとめ」(令和3年6月)では、薬剤師の従事先には業態の偏在や地域偏在があり、特に病院薬剤師の確保は喫緊の課題とされています。経験者が求められている職場もありますが、年収の目安は薬局より低めです。
仕事の中身が変わります。 厚生労働省の資料では、病院薬剤師は病棟薬剤業務やチーム医療などの充実が、薬局薬剤師は在宅医療や高度な薬学管理などの充実が求められるとされています。病棟業務の時間や、当直・夜勤の有無で、負荷の種類が変わります。
派遣で病院の調剤に就くことは、原則できません。 労働者派遣では、病院などでの調剤の業務は、原則として派遣が認められていません(紹介予定派遣や、産前産後・育児・介護の休業に入る方の代わりなどは例外。厚生労働省の労働者派遣事業関係業務取扱要領)。病院を目指すときは、常勤・パート・紹介予定派遣から探します。
病院の種類で、仕事の中身が違います。 急性期の病院、慢性期の病院、精神科の病院などで、病棟業務の内容や当直の頻度が違います。気になる病院の薬剤部の業務を、公式サイトで確かめましょう。
調剤薬局での経験が、給与にどう換算されるかは病院で違います。 経験年数を全部見る病院も、一部しか見ない病院もあります。内定の前に、経験の換算を確かめます。
面談・面接で確認すること
- 「入職後の担当は、調剤と病棟業務のどちらが中心ですか。病棟業務は、1日にどのくらいの時間ですか。」
- 「当直や夜勤、オンコールはありますか。月に何回で、手当はいくらですか。」
- 「調剤薬局での経験は、給与の経験年数にどのように換算されますか。年収の想定額の内訳も教えてください。」
- 「薬剤部の薬剤師は何名で、認定・専門の資格の取得を支援する制度はありますか。」
- 「直近1〜2年で退職された薬剤師は何名ですか。」
ご自身でできる確認
- 気になる病院の公式サイトで、薬剤部のページを見て、業務の内容(病棟・調剤・製剤・外来など)を確かめる
- 今の年収と、下がっても許せる最低ラインを数字で決める
- 病院で身につけたいこと(病棟業務、がん、感染制御など)を書き出す
- 一人薬剤師・在宅・残業のうち、減らしたいものを優先順位で決める
31歳・調剤薬局から病院へ移りたい
作例:関西・31歳・男性・調剤薬局
知りたかったこと
調剤だけの毎日から、病棟で他の職種と関わる仕事に移りたいです。ただ、年収が下がるのが不安です。
分かったこと・ご案内した先
病院の目安は都市部で400〜500万円と、調剤薬局(一般薬剤師)より低めの幅になることを先にお伝えしました。当直・病棟業務の有無と、調剤薬局での経験の換算を聞く質問文を添え、病院の求人も扱う薬剤師専門のエージェントを2社ご案内しました。
