人間関係で転職する前に|小さな会社の職場を面接で見極める質問と、辞める前の相談先


小さな会社は人数が少ないぶん、一人との関係が働きやすさを大きく左右します。次の会社を選ぶ前に「何がつらいのか」を言葉にし、面接で一緒に働く人と話す時間をもらいましょう。
こんな方に
- 直属の上司の指示や言い方が合わない
- 同僚との間に距離があり、相談できる人がいない
- 入社前の説明と、実際の職場の雰囲気が違った
- 次の会社でも同じことが起きないか不安
年収・働き方の目安
人間関係を理由に、同じ職種で会社を変えるときの30代の目安です(地方・従業員100人未満)。
| 職種 | 30代の年収の目安 | 面接で確かめたい点 |
|---|---|---|
| 営業 | 380〜480万円 | 上司の同行や指示のしかた |
| 事務・総務・経理 | 320〜420万円 | 少人数での役割分担、休みの取りやすさ |
| 企画・マーケティング | 400〜520万円 | 決裁者との距離、提案が通る流れ |
| 技術・製造 | 330〜440万円 | 現場とのやりとり、教えてくれる人 |
※額面・賞与込みの目安。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和7年、従業員10〜99人)をもとに、地方向けに補正した参考値です。
決める前に知っておきたいこと
- 小さな会社は、一人の影響が大きいです:部署が少なく、異動で関係を変えにくい会社もあります。入社前に、一緒に働く人と会うことが大切です。
- まず「何がつらいか」を言葉にします:「指示があいまい」「感情的に言われる」「相談しにくい」など、人ではなく関わり方で書き出すと、次の会社で確かめる点が見えてきます。
- 職場のハラスメント対策は、中小企業にも義務です:パワーハラスメントの防止措置は、2022年4月1日から中小企業も事業主の義務になりました(厚生労働省)。会社に相談窓口があるかも、確かめておきましょう。
- 社内で試せることも確かめます:配置換えや担当の変更を相談できる会社もあります。相談して改善するのか、環境を変えるしかないのかを分けて考えると、転職の軸がはっきりします。
- 面接官の受け答えも手がかりです:質問に具体的に答えるか、人によって答えが違わないかを見ます。答えをはぐらかされるときは、職場の透明性を確かめるきっかけになります。
- 辞める前に使える窓口があります:各都道府県の労働局や労働基準監督署などにある総合労働相談コーナーでは、いじめ・嫌がらせやパワハラの相談を、無料・予約不要で受け付けています(土・日・祝日は閉庁)。
面談・面接で確認すること
- 「入社後に直属の上司になる方と、10分ほどお話しする機会をいただけますか。」
- 「配属先の職場を、見学させていただくことはできますか。」
- 「この募集は増員ですか、欠員の補充ですか。直近3年で、このポジションを辞めた方の人数と、差し支えない範囲で理由を教えてください。」
- 「困ったときに、上司以外に相談できる窓口や制度はありますか。」
- 「チームの人数と年代の構成、1日のやりとりの流れ(会議、相談の時間)を教えてください。」
ご自身でできる確認
- 今の職場の「つらい場面」を3つ書き出し、人の問題か、仕組みの問題かに分ける
- 辞める前に使える窓口(社内の相談窓口、総合労働相談コーナー)を確認する
- 同じ職種の求人が何度も出ている会社は、面接で理由を聞く
- 面接のあと、答え方が具体的か、人によって答えが違わないかをメモする
前の転職で後悔した・今度は入社前に実態を確かめたい
作例:北陸・31歳・事務(前の会社は半年で退職)
知りたかったこと
一度転職して、前の会社の方が良かったと感じた。次は入社する前に、職場の実態をできるだけ確かめたい。
分かったこと・ご案内した先
前回の「合わなかった理由」を3つに分けて転職の軸にし、前任者の退職の理由や上司の人柄を面接で確かめる質問文をお渡ししました。内定後の労働条件通知書で見る点もお伝えし、エージェントを1〜2社ご案内しました。
