評価が透明な会社へ転職|小さな会社の評価・昇給の仕組みを入社前に確かめる方法


評価の仕組みが見えないと、頑張りが昇給に結びつくか分かりません。小さな会社では、評価が社長や上司の判断に任されていることもあるため、基準が書面にあるかを入社前に確かめることが大切です。
こんな方に
- 昇給の基準や、評価する人が分からない
- 頑張りが給料に反映されていると感じにくい
- 年齢が上がっても、月給があまり変わらない
- 人事評価の面談が、ほとんどない
年収・働き方の目安
全国・全職種の月給(所定内給与額)です。会社の規模で、年齢による上がり方が違います。
| 年齢 | 従業員10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 22.6万円 | 23.8万円 | 25.8万円 |
| 25〜29歳 | 25.8万円 | 27.1万円 | 30.2万円 |
| 30〜34歳 | 28.7万円 | 29.9万円 | 34.5万円 |
| 35〜39歳 | 30.5万円 | 32.2万円 | 38.6万円 |
| 40〜44歳 | 31.9万円 | 34.6万円 | 42.2万円 |
| 45〜49歳 | 33.0万円 | 36.2万円 | 43.9万円 |
20〜24歳から45〜49歳までの上がり幅は、従業員10〜99人で約10万円、1,000人以上で約18万円です。
※月額(残業代・賞与を除く)。男女計・一般労働者の平均で、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和7年)の数字です。平均なので、個々の会社には当てはまりません。小さな会社でも、評価の仕組みが整い、昇給する会社はあります。
決める前に知っておきたいこと
- 評価制度が「ある」ことと、「見える」ことは別です:基準・評価の時期・結果を伝える面談が、書面や仕組みとして決まっているかを確かめます。
- 就業規則に、昇給の決め方が書かれているか確かめます:常時10人以上の労働者がいる会社には、就業規則の作成と届出の義務があり、賃金の決定・計算・支払の方法や昇給に関する事項を定めます(労働基準法第89条)。10人未満の会社には義務がないため、ルールが口頭のこともあります。
- 賃金の内訳を分けて聞きます:基本給・固定残業代・各種手当・賞与を分けると、昇給で増えるのがどの部分かが分かります。
- 評価する人が一人かどうかを聞きます:社長だけが評価する会社と、上司と社長の複数で評価する会社では、納得感が変わることがあります。
- 昇給の「実績」を聞きます:昇給の制度があっても、実際に何年続けて上がったかは別です。直近3年の昇給の例を聞くと、制度が動いているかが分かります。
- 賞与が「業績次第」のときは、直近の実績を聞きます:賞与が毎年同じように出ているか、直近の月数を確かめましょう。
面談・面接で確認すること
- 「評価や昇給は、どなたが、何を基準に決めていますか。基準を書いたものがあれば、見せていただけますか。」
- 「評価の面談は、年に何回ありますか。結果は、どのように伝えられますか。」
- 「この職種の方の、直近3年の昇給の例(金額や率)を、差し支えない範囲で教えてください。」
- 「就業規則や賃金規程は、入社前に見せていただけますか。」
- 「賞与は、直近の実績で、基本給の何か月分でしたか。」
ご自身でできる確認
- 今の会社の就業規則(賃金・昇給の項目)を読み、基準が書かれているか確かめる
- 過去3年の給与明細や源泉徴収票で、年収の推移を一覧にする
- 次の会社で譲れない条件(昇給の基準、評価面談の回数など)を決める
- 内定後の労働条件通知書で、賃金の内訳(基本給・固定残業代・手当)を確かめる
昇給が止まっている・基準が見える会社へ移りたい
作例:四国・38歳・技術職(従業員40名)
知りたかったこと
年収440万円。数年、昇給が止まっていて、評価の基準も分からない。基準が見える会社へ移りたい。
分かったこと・ご案内した先
技術・製造・30代の目安(330〜440万円)と今の年収を比べ、評価・昇給の基準が書面にあるかを確かめる質問文をお渡ししました。賃金の内訳(基本給・手当・賞与)の聞き方もお伝えし、エージェントを1〜2社ご案内しました。
