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地元の中堅企業で働きたい学生へ 初任給・定着率の目安と、説明会で確かめること

大学のキャリアセンターで地元企業の資料を見る学生の場面(イメージ)
大学のキャリアセンターで地元企業の資料を見る学生の場面(イメージ)

地元の中堅企業は、大手向けの就活サイトに出てこないことが多く、情報が少なく感じます。それでも、国が公表している統計と、企業が学生に提供する職場情報を使えば、数字で比べる手がかりは作れます。

こんな方に

  • 出身地や大学のある県で、そのまま働き続けたい
  • 大手向けの就活サイトに、地元の会社がほとんど出てこない
  • 転勤があるのか、あるならどの範囲かを先に知りたい
  • 家族に勧められた会社が自分に合うか、数字で確かめたい

年収・働き方の目安

新卒は、年収より先に初任給(月給)で比べます。従業員100〜999人の企業の大学卒の平均と、全国の3年定着率は次のとおりです。

業種 初任給の目安(月給) 3年定着率(全国)
製造(メーカー) 24〜26万円 78.8%
建設・設備 25〜27万円 69.5%
IT・情報通信 24〜26万円 72.8%
金融・保険(銀行・信金など) 24.5〜26.5万円 75.0%
小売・卸売 24〜26万円 小売59.6%・卸売70.0%

※全国の統計にもとづく目安で、個別の企業の値ではありません。初任給は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和7年の、企業規模100〜999人・大学卒の平均の前後約1万円です。3年定着率は、厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」令和4年3月卒の大学卒の3年以内離職率を100から引いたものです。

決める前に知っておきたいこと

  • 初任給は地域で差があります:大学卒の初任給は、全国平均が26.2万円(令和7年)で、都道府県別では約23万〜28万円台に分かれます。47都道府県のうち36が全国平均を下回りました。標本の少ない県は振れが大きいため、県の数字は目安として見てください。
  • 規模が小さいほど、離職率は高めです:大学卒の3年以内離職率は、1,000人以上の事業所で27.0%、500〜999人で31.5%、100〜499人で33.9%、30〜99人で41.9%でした(令和4年3月卒)。中堅企業を比べるときは、業種の平均だけでなく、会社ごとの人数を聞くのが確かです。
  • 転勤の範囲は、書面で確かめられます:2024年4月から、求人や労働条件通知書に「就業場所の変更の範囲」を明示することになりました。「県内のみ」「全国の支社」など、書かれている範囲を見てください。
  • 地元の求人は、国の窓口でも探せます:新卒応援ハローワークは、大学・短大・専門学校などの学生と、卒業後おおむね3年以内の方が対象で、地元の求人も全国の求人も探せます。UIJターンの相談もできます(厚生労働省)。
  • 「ユースエール認定」も目安になります:常時雇用300人以下の企業のうち、新卒者などの3年の離職率が20%以下などの基準を満たした企業を、国が認定する制度です(厚生労働省)。

面談・面接で確認すること

  • 「直近3年間の新卒採用者数と、そのうち入社3年以内に辞めた人数を教えていただけますか。」
  • 「転勤や異動は、どのような範囲で、どのくらいの頻度でありますか。勤務地を限定できる職種はありますか。」
  • 「地元の大学から入社した先輩は、どのような部署で、どのように仕事を始められましたか。」
  • 「入社後の研修は、いつまで、どのような内容ですか。」

ご自身でできる確認

  1. 働きたい県と、通勤や引っ越しができる範囲を決める
  2. 大学のキャリアセンターと新卒応援ハローワークで、地元の企業の求人を見る
  3. 国の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」で、気になる企業の採用・定着の情報を見る
  4. 診断で、向く職種の目安と、企業に聞く質問文を確かめる
利用の例

地元志向・SPI対策中・インターンの締切が近い

作例:東北・大学3年

知りたかったこと

地元の製造業に絞りたいが、中堅企業の情報が少ない。SPIの対策を始めたところで、今月締切のインターンに出すか迷っている。

分かったこと・ご案内した先

製造業の大卒初任給は中堅規模の平均で約24.9万円、3年以内の離職率は全国平均で約21%とお伝えし、説明会で聞く配属・研修の質問文をお渡ししました。逆求人サービスを1つご案内し、締切が近いので先にプロフィールの入力から始めることをお勧めしました。

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