看護師の転職 面談・面接で聞く質問文テンプレート

求人票に出ない夜勤回数・実残業・教育・離職の状況は、面談や面接で聞くのがいちばん確かです。そのまま言える質問文と、聞く理由、答えの読み方をまとめました。職場データ(在籍者の投稿)は準備中のため、今は質問で確かめましょう。面談では、前の職場の患者さんや同僚が特定できる話はしないでください(看護師の守秘義務、保健師助産師看護師法第42条の2)。
夜勤の回数と勤務の間隔
- 「夜勤は2交代と3交代のどちらで、1回の長さはどのくらいですか。」
- 「配属予定の部署の、夜勤の月の回数の上限と、直近3か月の実績を教えてください。」
- 「夜勤と夜勤の間隔や、夜勤明けの休みについて、決まりはありますか。」
- 「欠員が出たとき、夜勤の回数はどのように調整していますか。」
聞く理由:求人票の夜勤回数は目安で、欠員が出ると増えることがあります。日本看護協会のガイドラインは、3交代制は月8回以内を基本とし、勤務と勤務の間は11時間以上あけるとしています。答えの読み方:上限が決まっていて、実績が上限内に収まっていれば安心材料です。「その月によります」だけの答えなら、直近の実績を数字で聞き直しましょう。
実残業と休み
- 「タイムカードの退勤時刻と、実際に帰る時刻に差はありますか。」
- 「始業前の情報収集や、申し送り後の記録は、勤務時間として扱われますか。」
- 「残業はどのように申請しますか。申請した時間は、全額支給されますか。」
- 「希望休はいつまでに出せば通りますか。有給休暇の取得状況も教えてください。」
聞く理由:求人票の残業時間は、記録上の数字のことがあります。日本看護協会の調査(2025年)で病院の看護部長が答えた月平均の超過勤務は4.8時間で、病院ごとの平均のため、病棟や個人の実態とは別です。答えの読み方:申請の方法と支給の扱いが具体的に返ってくれば安心です。「みんな早く帰っています」だけなら、前残業や、持ち帰りの記録がないかまで聞いてみましょう。
給料・手当・賞与
- 「提示の月給に、夜勤手当や各種手当は含まれていますか。内訳を教えてください。」
- 「夜勤手当に、深夜の割増賃金は含まれていますか。別に支給されますか。」
- 「賞与は昨年度、何か月分でしたか。支給の条件はありますか。」
- 「昇給は年に何回で、昨年度の平均はどのくらいでしたか。」
聞く理由:夜勤手当は、深夜の割増賃金を含む定額の病院が52.0%、割増賃金とは別に定額を支給する病院が31.2%と、出し方が違います(日本看護協会、2025年)。同じ金額でも中身が違うため、内訳を聞きます。答えの読み方:口頭の答えは、内定のときの労働条件通知書と照らし合わせましょう。内訳が書面で示されれば安心です。
教育・人間関係・離職
- 「入職後の研修の内容と期間を教えてください。担当の先輩はつきますか。」
- 「中途入職の方への教育は、新卒の方とどう違いますか。」
- 「配属予定の部署の、年代構成と人数を教えてください。」
- 「直近1年に、この部署から何人が退職されましたか。差し支えない範囲で、理由の傾向も教えてください。」
聞く理由:日本看護協会の調査では、2024年度に中途(既卒)で採用された看護師のうち、その年度内に退職した人は16.1%で、新卒採用者の8.4%より高い数字でした。入職後の支えと、離職の状況は、定着に関わります。答えの読み方:人数や期間を具体的に答えてもらえるかが目安です。答えにくそうなときは、見学や、直属の上司との面談をお願いしてみましょう。
職場の種類別の確認(訪問看護・クリニック・介護施設・夜勤専従・転居)
- 訪問看護:「オンコールの当番は月に何回で、手当はいくらですか。呼び出された翌日の勤務は、どうなりますか。」
- クリニック:「昨年度の賞与は何か月分で、診療時間後の残業と休日の当番は、どのくらいありますか。」
- 介護施設:「看護師は何人いて、夜間や休みの日の連絡は誰が受けますか。」
- 夜勤専従:「夜勤の月の回数と時間の上限、夜勤明けの休みの決まりを教えてください。」
- 転居する場合:「転居は◯月の予定です。入職日を調整していただけますか。住宅手当や、寮・借り上げ住宅の制度はありますか。」
聞く理由:職場の種類ごとに、負担の出る場所が違います。訪問看護は夜間・休日のオンコール、クリニックは賞与と当番、介護施設は少人数と夜間の連絡、夜勤専従は夜勤の総量、転居は入職日と住まいです。答えの読み方:回数・手当・人数・日数を数字で答えてもらえるかが目安です。2024年度の診療報酬改定で、訪問看護の24時間対応体制での負担軽減の取り組み(夜間対応後の勤務間隔の確保など)が加算の区分に入ったため、訪問看護では取り組みの有無も聞いてみましょう。
転職エージェントに聞くこと
- 「電話ではなく、LINEかメールで連絡をいただくことはできますか。連絡は、週にどのくらいの頻度になりますか。」
- 「ご案内いただく求人の、夜勤回数と実際の残業は、施設に確認していただけますか。」
- 「入職を急がず、ほかの求人とも比べて考えたいのですが、よろしいですか。」
- 「許可番号と、入職後のフォローの内容を教えてください。」
聞く理由:登録後の連絡の頻度や手段は、最初に伝えると負担が減ります。有料職業紹介事業の許可番号は、各社の公式ページや、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確認できます。答えの読み方:連絡手段や頻度の希望に応じてもらえるか、入職を急がせないかが目安です。お祝い金などの金銭を理由に登録や応募を勧められたときは、断って構いません(2025年1月から、職業紹介事業の許可の条件として、お祝い金などの名目で、社会通念上相当と認められる程度を超えて求職者に金銭等を提供し、求職の申込みを勧めることが禁じられています)。
