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急性期病院から慢性期・療養型の病院へ転職する看護師の年収と夜勤の目安

療養型病院の病棟で、患者さんに声をかける看護師の場面(イメージ)
療養型病院の病棟で、患者さんに声をかける看護師の場面(イメージ)

夜勤の回数や残業を減らしたい、患者さんとじっくり関わりたい、という理由で、急性期から慢性期・療養型の病院への転職を考える方がいます。年収の目安と、現場で変わること・変わらないことを整理します。

こんな方に

  • 夜勤の回数や、残業の多さに疲れている
  • 急性期の忙しさより、患者さんとじっくり関わる働き方がしたい
  • 年収が下がる幅と、夜勤が減る程度を、数字で知ってから決めたい
  • 急性期で身につけた経験が、慢性期でどう生きるのか知りたい

年収・働き方の目安

職場の種類 年収の目安 夜勤 特徴
急性期病院(病棟) 450〜550万円 月4〜9回 教育は厚いが、残業・負荷が大きい
慢性期・療養型の病院 420〜500万円 月4〜6回 夜勤は少なめ、身体の介助が多い

※目安の幅です。幅の中央で比べると、慢性期・療養型は40万円前後低くなります。賞与・手当・地域で変わり、個々の求人とは異なります。

決める前に知っておきたいこと

年収が下がる主な理由は、夜勤の回数と手当です。 日本看護協会「2025年病院看護実態調査」では、病院の夜勤手当(定額分)の平均は、2交代の夜勤1回あたり約11,500円、3交代の準夜勤で約4,300円・深夜勤で約5,200円でした。夜勤が減った分だけ手当も減り、平均額で計算すると、2交代で月4回分なら年に約55万円、3交代で月8回分なら年に約46万円です。

慢性期でも、夜勤はあります。 同じ調査では、病棟の夜勤に1回16時間以上の2交代制を採用している病院が78.3%(複数回答、病院全体)でした。回数が減っても1回が長い職場では、体の負担があまり変わらないことがあります。夜勤の形(2交代か3交代か、1回の長さ)も確かめましょう。

身体の介助の比重が大きい傾向があります。 慢性期・療養型は、医療処置より、食事・排せつ・入浴・体位変換などの介助が多い傾向があります。看護補助者(介護職)との分担は職場で違うため、受け持つ人数と分担を確かめておくと、入職後の差が小さくなります。

中途入職は、早く辞める人も一定数います。 同じ調査(2024年度)で、中途(既卒)で採用された看護師のうち、その年度内に退職した人は16.1%でした(新卒採用者は8.4%)。病院全体の数字ですが、入職前に離職の状況と教育の体制を確かめる理由になります。

面談・面接で確認すること

  • 「夜勤は2交代と3交代のどちらで、月の回数の上限と、直近3か月の実績を教えてください。」
  • 「看護師と看護補助者は何人ずつで、日勤・夜勤で1人が受け持つ患者さんは何人ですか。」
  • 「医療処置(点滴・喀痰吸引・経管栄養・褥瘡処置など)は、1日にどのくらいありますか。」
  • 「急性期の経験者が入職したとき、最初の1か月は、どのような研修や先輩の同行がありますか。」
  • 「直近1年に退職された方は何人で、昨年入職した方は今も何人が働いていますか。」

ご自身でできる確認

  1. 給与明細で、今の夜勤手当と残業代が、年収のどのくらいを占めるかを確かめる。
  2. 急性期で身につけた経験(急変対応・点滴管理など)のうち、続けたいものと手放したいものを書き出す。
  3. 診断で、今の負荷の目安と、慢性期・療養型での年収の幅を確かめる。
利用の例

夜勤を減らして療養型病院へ

作例:関東・33歳・外科病棟の看護師

知りたかったこと

夜勤が月8回で疲れている。夜勤を減らしたいが、年収が下がるのが不安。

分かったこと・ご案内した先

目安の表で、慢性期・療養型は急性期より年収の幅の中央で40万円前後低いことをお伝えしました。夜勤の形と回数の上限、身体介助の量、中途入職の定着を聞く質問文をお渡しし、病院の求人を扱う転職エージェントを1社ご案内した、という使い方です。

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