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ITエンジニアの年収交渉の材料 相場の幅の見方と、実績の整理・内訳の確かめ方

年収と実績を整理するエンジニアの場面(イメージ)
年収と実績を整理するエンジニアの場面(イメージ)

年収の交渉は、希望の金額だけを伝えても進みません。相場の幅、自分の実績、年収の内訳の3つを手元にそろえると、転職でも、今の会社の評価面談でも、話し合いやすくなります。

こんな方に

  • 転職するか決めていないが、今の年収が相場と比べてどうか知りたい
  • 評価面談で年収の話をしたいが、何を材料にすればよいか分からない
  • スカウトの提示額が、高いのか低いのか判断できない
  • 提示された年収の内訳(基本給・固定残業代・賞与)が分からない

年収・働き方の目安

職種 経験3年 経験5〜8年 リード・10年以上
SRE・インフラ(クラウド) 500〜650万円 650〜900万円 900〜1,200万円
生成AI・MLエンジニア 550〜700万円 700〜1,000万円 1,000〜1,500万円
バックエンド(Web) 450〜600万円 600〜850万円 850〜1,100万円
フロントエンド 420〜550万円 550〜750万円 750〜950万円
SES常駐(客先) 380〜480万円 450〜600万円 550〜700万円

※額面(賞与込み)の目安です。クラウド認定とSREの実務、AI・MLの本番運用、テックリード、英語、自社開発は上がる条件です。SES常駐のみ、レガシー保守のみ、単一言語のみの経歴は下がる条件です。診断では、スキル診断の正答数に応じて、幅の中のどのあたりかも示します。

決める前に知っておきたいこと

  • 年収は「内訳」で比べます:提示された年収に、固定残業代や賞与の見込みが含まれていると、基本給は低くなります。基本給・固定残業代・賞与・手当に分けて比べましょう。
  • 固定残業代は、明示が決まっています:厚生労働省は、固定残業代を採用する求人に、固定残業代を除いた基本給の額、固定残業代に関する時間数と金額の計算方法、超えた分の割増賃金を追加で支払う旨の明示を求めています。
  • 条件は、入社前に書面で確かめます:労働契約を結ぶときは、労働条件通知書などで条件が明示されます。2024年4月から、就業場所・業務の変更の範囲も明示の対象です(厚生労働省)。口頭の説明は、書面で確かめましょう。
  • 根拠を添えると話し合いやすくなります:相場の幅、担当の範囲、成果の数字、資格を添えて伝えると、希望の金額だけを伝えるより、相手が検討しやすくなります。
  • 相場の幅は、上限も下限も目安です:同じ職種・経験でも、会社の規模、地域、自社開発かSES常駐かで変わります。

面談・面接で確認すること

  • 「想定年収の内訳(基本給・固定残業代・賞与)を教えてください。固定残業代がある場合は何時間分で、超えた分は別に支払われますか。」
  • 「エンジニアの評価は、どのような基準で、誰が、年に何回行いますか。等級ごとの年収の幅と、直近の昇給の例を、差し支えない範囲で教えてください。」
  • 「賞与は、直近の年度に、基本給の何か月分が支給されましたか。」
  • 「提示された年収は、入社時の等級と、その後の昇給の見込みを踏まえた金額ですか。」

ご自身でできる確認

  1. 源泉徴収票の「支払金額」(額面)と、給与明細の内訳(基本給・固定残業代・手当)を確かめる
  2. 診断で、自分の職種・経験年数の幅と、今の年収との差を見る
  3. 「何を、どの規模で、どれだけ改善したか」を3つ、数字で書き出す
  4. 受けてよい年収の下限と、理想の年収を、自分で決めておく
利用の例

38歳バックエンド・年収780万円・今の会社で年収を相談したい

作例:関東・38歳・バックエンド

知りたかったこと

転職するかは決めていない。来月の評価面談で年収を相談したいので、相場と材料だけ知りたい。

分かったこと・ご案内した先

バックエンド・経験5〜9年の目安600〜850万円と、現在の年収との差をお伝えしました。担当の範囲・成果・資格を交渉の材料として整理する進め方をお渡しし、エージェントの登録は勧めず、診断の結果だけを使う方法をお伝えしました。

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